この点について正面から論じた最高裁判決はありませんが、【最高裁昭和57年4月1日判決】は、重い肺結核に罹患した人物が、1年前の定期健康診断のレントゲン画像で既に結核罹患を示す陰影が写っていたとして国家賠償を請求した事案で […]
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医療事故|重要判決の紹介 最高裁昭和60年4月9日判決(投薬にあたっての問診義務)
【本判決】 上告代理人Zの上告理由第一点及び第二点について 所論の点に関する原審の事実認定は、原判決挙示の証拠関係及びその説示に照らし、肯認するに足り、右確定事実によれば、 (一)本件注射と亡Aの死亡との間には因果関係が […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁昭和51年9月30日判決(予防接種における問診義務)
【事案の概要】A(1歳1ヶ月)は昭和42年11月4日Yの公務員である医師Bからインフルエンザ予防接種を受けたところ、翌日死亡した。Aは1週間位前から間質性肺炎及び濾胞性大小腸炎にかかっていた。両親Xらは、Bが予防接種実施 […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成21年3月27日判決(麻酔薬投与量の調整に関する過失を認めた)
【事案の概要】左大腿骨頸部を骨折したAが、Yの設置するB病院において、全身麻酔と局所麻酔である硬膜外麻酔を併用して左大腿骨の人工骨頭置換術を受けたところ、術中に心停止となり死亡したことから、Aの子であるXらが,担当医師C […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成11年3月23日判決(手術における手技の誤りを否定した原判決を破棄)
【事案の概要】Aは、右側顔面けいれんに罹患し、B国立病院麻酔科にて顔面けいれんを根治するための神経減圧術を受けたところ、手術翌日に、小脳上槽、小脳虫部の上部周辺及び第4脳室に生じた血腫のために閉塞性水頭症になり、頭蓋内圧 […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成15年11月11日判決(開業医の転送義務、重大な後遺症が残らなかった相当程度の可能性が存在する場合の不法行為責任)
【事案の概要】当時小学6年生だったAは、昭和63年9月27日ころから発熱し、同月29日、開業医であるB医師の診察を受け、薬の処方を受けたが改善せず、Aは同月30日もB医師の診察を受け、同年10月3日に来院するよう指示され […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁昭和32年5月10日判決(過失の特定)
【事案の概要】Aは心臓性脚気の治療のためB医師の診察を受けたが、その間になされた皮下注射の結果、右手の注射部位が化膿腫脹し、機能障害が残ったとしてAがBに対して訴訟提起 【原判決】本件原告の機能障害は、甲(注射液の不良) […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁昭和39年7月28日判決(過失の特定)
【事案の概要】B医師が無痛分娩のため妊婦Aに対し麻酔注射をしたところ、Aの体内にブドウ状球菌が繁殖したために硬膜外膿瘍、圧迫性脊髄炎にかかった。そこでAはBに対し損害賠償請求訴訟を提起。 【原判決】Aの硬膜外膿瘍、圧迫性 […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成8年1月23日判決(医療慣行と医師の注意義務)
【事案の概要】Aは昭和49年9月25日、腹痛と発熱を訴えて救急車でBの経営するC病院に搬送され入院した。Aは化膿性ないし壊阻性の虫垂炎に罹患しており、虫垂切除手術が必要であると診断された。手術にあたり、Aの腰椎の椎間に麻 […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成7年6月9日判決(診療契約に基づき医療機関に要求される医療水準)
【事案の概要】本件は、未熟児網膜症に関する医療過誤訴訟です。Aは昭和49年12月11日に未熟児として出生。Aは昭和49年12月27日、B医院の眼科のC医師による眼底検査を受けたが、C医師は、Aの眼底に格別の変化がなく次回 […]