婚姻を継続し難い重大な事由がある、すなわち、婚姻関係が既に破綻しており回復の見込みがない、といえるかどうかを判断する重要な事実として別居の有無及びその期間の長短を挙げることができます。 これから紹介する判決ですが、第1審 […]
離婚|婚姻を継続し難い重大な事由_名古屋高裁平成20年4月8日判決(否定)
前回ご紹介した東京高裁平成13年1月18日判決は、妻からの離婚請求の事案でしたが、今度は、夫からの離婚請求について、第1審では認められたが、控訴審で棄却された事案を紹介します。1審と2審で判断が分かれるということは、いず […]
離婚|婚姻を継続し難い重大な事由_東京高裁平成13年1月18日判決(否定)
離婚原因である、「婚姻を継続し難い重大な事由」(民法770条1項5号)とは、「夫婦が婚姻の目的である共同生活を達成しえなくなり,その回復の見込みがなくなった場合」をいいます(最高裁昭和62年9月2日大法廷判決)。 「婚姻 […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成16年9月7日判決(抗生剤投与によりアナフィラキシーショックを発症して死亡した事案における医師の過失)
【事案の概要】BはY₁経営のA病院にてS状結腸がん除去手術を受け、手術後入院加療中に抗生剤の点滴投与を受けた直後にアナフィラキシーショックを発症し、その後、死亡。Bの遺族であるXらがY₁及び主治医Y₂に対し、訴訟提起。第 […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成18年1月27日判決(患者がMRSAに感染して死亡した事案における担当医師の過失)
【事案の概要】Aは脳梗塞の発作でYの開設する病院に入院し、その後、一般病室に移ったところ、同病室にMRSAの保菌者が材質しており、AもMRSAに感染し、その後死亡した。遺族XらがYに対して訴訟提起。 【原判決】担当医師B […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成14年11月8日判決(薬剤の投与に関する医師の注意義務)
【事案の概要】Xは昭和61年2月12日から精神病院に入院し、フェノバール、テグレトール等の多種類の向精神薬の投与を受けた。同年3月20日、Xに全身の発赤、発疹、手掌の腫脹が認められ、Y医師らは、テグレトールによる薬疹を疑 […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁平成13年6月8日判決(外科手術後の細菌感染症に対する予防措置についての医師の注意義務違反)
【事案の概要】Aは金属プレス機のローラーに両手を挟まれて両手圧挫創の傷害を負い、Yの開設するB病院で形成手術を受け、入院した。手術翌日から一般的な抗生剤が投与されたが、細菌検査は行われず、右手に刺激臭を伴う黄緑色の浸出液 […]
医療事故|重要判決の紹介 最高裁昭和44年2月6日判決(水虫放射線障害事件)
【事案の概要】Xは、国立病院にて水虫の治療として約2年3ヶ月の間に前後44回にわたり、罹患部分に合計5040レントゲン線量の照射を加えたところ、皮膚癌がその照射部分についてのみ発生した。そこで、Xは国賠訴訟を提起。一審二 […]
医療事故|重要判決の紹介 大阪高裁昭和42年4月28日判決(最高裁昭和43年6月18日判決) 赤あざ放射線障害事件
【事案の概要】X(女児)は生後2ヶ月を経過したころ、顔面左頬部に海綿状血管腫(赤あざ)が現れたので、A病院のY医師の診察を受けた。Yは、患部にラジウム放射線を照射するのが有効適切と判断し、21回にわたり、ラジウム放射線治 […]
離婚|Q&A 婚姻関係破綻後に夫婦の一方と肉体関係を持った第三者の不法行為責任の有無
【質問】夫の暴力により妻は家を出て行き、夫婦関係が破綻しました。その3年後、妻は別の男性と出会って同棲するようになり、一児ををもうけるに至りました。妻と肉体関係を持ったこの男性に対する、夫による不法行為に基づく損害賠償請 […]