この判決は、抗凝固薬であるワーファリンをイグザレルトに切り替えるにあたり、イグザレルトの処方までに時間的間隔を空けたことから、患者が心原性脳梗塞を発症して死亡したため、遺族が損害賠償請求訴訟を提起したという事案です。 最 […]
労災事故|熱中症の症状を認識した後の措置に過失を認め、雇用主に損害賠償責任を認めた裁判例(大阪高裁平成28年1月21日判決)
前回ご紹介した福岡地裁小倉支部令和6年2月13日は、暑さ指数(WBGT)を測定していなかったことも理由の1つとして、勤務先の企業に安全配慮義務違反による損害賠償責任を認めました。 高温・多湿の環境下で労働者に就労させる場 […]
労災事故|熱中症で死亡した労働者の遺族に4800万円余りの損害賠償を支払うよう勤務先に命じた最近の裁判例の紹介(福岡地方裁判所小倉支部令和6年2月13日判決)
もうすぐ夏になります。夏になると、建設現場や工場などでは、高温、高湿度の状況下で仕事を行うことも多くなり、そうなると、熱中症になる危険性が高まります。熱中症は、命にかかわる危険な疾患です。企業は、労働者の熱中症予防のため […]
刑事手続における被害者の氏名・住所等の秘匿について
2024年(令和6年)2月15日に改正刑事訴訟法が施行され、性犯罪等の事件について、逮捕、勾留、起訴にあたって被害者の個人特定事項(氏名及び住所その他の個人を特定させることとなる事項)を被疑者・被告人に明らかにしない […]
離婚後の共同親権の導入を含む「民法等の一部を改正する法律」が成立しました
離婚後の共同親権の制度が導入されることについては、本年3月9日のブログで紹介しましたが、2024年5月17日、離婚後の共同親権の導入を含む「民法等の一部を改正する法律」が成立しました(公布日は本年5月24日)。 ただ […]
「相続人申告登記」の新設(令和6年4月1日施行)
令和6年4月1日から、相続により不動産の所有権を取得した相続人は、自己のために相続の開始があったことを知り、かつ、当該所有権を取得したことを知った日から、3年以内に、相続登記の申請をしなければならなくなり、正当な理由のな […]
相続登記の申請が義務化されました〔令和6年4月1日施行〕
不動産登記法が改正され、令和6年4月1日から、これまで任意とされていた相続登記の申請が義務化されました。 具体的には、相続により不動産(土地・建物)の所有権を取得した相続人は、①自己のために相続の開始があったことを知り、 […]
離婚|不貞行為の認定:ラブホテルで共に滞在した事実を認定したが、不貞行為を認定しなかった裁判例
不貞行為とは、既婚者が配偶者以外の者と性行為に及ぶことをいいます。不貞行為を行われた他方配偶者は、配偶者の不貞行為の相手方に対して慰謝料を請求することができます。ただ、この場合、不貞行為の事実の主張・立証責任は慰謝料を請 […]
離婚後の「共同親権」導入へ
政府は、離婚後に、父と母双方が子どもの親権を持つ「共同親権」の導入を柱とした民法などの改正案を、令和6年3月8日の閣議で決定しました。 政府が閣議決定した民法などの改正案は、離婚後に父と母のどちらか一方が子どもの親権を持 […]
改正DV防止法が施行されました(令和6年4月1日施行)。
配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)の一部を改正する法律が令和5年5月12日に成立しました。改正法は、令和6年4月1日から施行されました。 改正法でもっとも重要な点は、接近禁止命令等を申し立 […]